Yのイニシャルを取りあげてほしいとのリクエストがありましたので、Yで始まるサインの作り方、書き方を実演します。YとRが入ったサインを希望されておられるため、今回は昭和の女性アスリートである山内リエ(Yamauchi Rie)さんをモデルにしてみましょう。
実演
Y.Rieだと少し寂しく、フルスペルYamauchi Rieは文字が多く賑やかすぎるのでYamauchi.Rでいきます。
いつも通りStep#2 から始めます。
今回のYの書き方は2パターンです。一つ目はカッパープレートの豪華な雰囲気なものにしています。2つ目は実用性を重視して一般的に習う筆記体で書いています。
方向性としては、カッパープレート体の方はこのまま流線形を意識し、装飾を取り入れた華やかなデザインを目指します。一方の筆記体の方は書きやすさ・実用性を維持したまま、スタイリッシュ路線でデザイン性を高めてみましょう。
引き続き小文字の配置位置を検討します。まずは真中に配置。今の時点ではパターン1と2に大きな違いは感じません。
次に下に配置します。真ん中に配置するよりも若干こちらの方がバランスがよいように感じますが、好みの範囲でしょう。
配置は特に問題にならなさそうですので、意識せずに書きやすい場所へつなげることにしましょう。いよいよ、文字の修飾と崩しにより個性を引き出したいと思います。
まずはカッパープレート体から色々と試してみます。
丸みと流線形を多く取り入れ、華やかな印象になるようにしています。このイニシャルの場合はYの終点をアンダーラインへとつなげるやり方が最も自然かつ美しい修飾になるでしょう。
次に、実用バージョンです。
こちらでは、パターン1と差別化を図るため、Yを徹底的に崩しデフォルメしています。真ん中のサンプルは、なるべくYを直線で構成し、一番下はなるべく曲線で構成しています。RもYの構成に馴染むよう、直線と曲線で極端に構成しています。
このまま両パターンで検討を重ね、最終的に以下で完成としました。
YとRのカッパープレート体がそのままで十分に綺麗なため、線の流れに着目させるよう不要な修飾はしませんでした。工夫した箇所は、Yの末尾をRの一部へ連動させ、線の数を減らしてスリムにしています。しかし十分にインパクトがありますね。
一方は、Yを大きく変形させ、Yの下線とRの上線で平行線を描き全体を絞めてみました。長さをもう少し調整することでもっとスタイリッシュになりそうですね。
(Yの下線をもう少しだけ短くして、Rと被らない方がいいかもしれませんね。)
まとめ
お気づきになった方もおられるかもしれませんが、今回から万年筆をやめてボールペンで実演を行うことに致しました。ボールペンでも十分に綺麗な線が描けますね。
さて、今回取り上げたYも書きやすく非常に美しい文字ですね。Yって一見すると綺麗に書くのが難しいように思いますが(私はそうでした)、慣れると良い文字ですね!リクエストをくださったRieさん、ありがとうございました。少しでも参考になっていれば幸いです。素敵なサインをお作りになってください!
最後に、私が気づいたYを美しく書くためのtipsと、練習用にドラフトで殴り書きしたものを掲載しておきます。
以上、Yでした!
えー、相変わらずさぼってますが、次回は、相変わらずE(イー)で始まるサインの作り方・書き方を実演予定です!
A, I, U, E, O,(あいうえお)まで言ったら、アルファベット順(Bからかな)でやっていく方針に変更しました。
「○」から先にやってほしい!などリクエストがあればコメントください♪
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。もし記事が気に入ったらシェアしてくれるとうれしいです。
コメント
早速ありがとうございました。
華やかな印象の物や実用的なものまであり、
とても参考になりました。
様々な用途に応じて参考にさせていただきます。
ゆうかって言うサインがほしんですけど、作れますか?
お願いします!